新国立劇場「魔弾の射手」2008年04月30日 22時01分09秒

先日は、R・シュトラウスの「薔薇の騎士」を見て好印象だったので、R・シュトラウス、ワーグナーにも大きな影響を与えたというウェーバーの「魔弾の射手」を見に行ってきました。

前回の薔薇の騎士でも演出はかなり凝っていましたが、今回の魔弾の射手はそれを上回る斬新な演出でした。まず、指揮者が出てきて拍手かなと思っていたら、いきなりプロローグが始まり、拍手するタイミングを逸したまま序曲に入ります。他の方も少しびっくりしていたと思います。本来のオペラのはこの隠者によるプロローグはないので今回の演出だと思いますが、ライティングを含め、なかなか良かったと思います。

そして、狼谷のシーンではPAを積極的に使いホール後ろからも音が・・・
このあたりは正統を重視する方には好みが分かれるかもしれません。そして、びっくりしたのは、カスパールが魔弾の鋳造しつつ数を数えるシーン、数を数えるたびに魔物が現れ、最後には巨大な蜘蛛のような化け物が雷鳴とともに回りを駆け回ります。この演出には驚きました。

エンディングもなかなか。衣装はこの時代のものにこだわらず迷彩服風のものがあったりと馴染みにくい点もありましたが、歌手人、オーケストラともに聴き応え十分でした。

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